タイタニック・ベルファスト
タイタニックの町、ベルファスト:「夢の船」の建造の地。エドワード朝時代に建造されたトンプソン・ドライドックには、過去の面影が色濃く残っています。
船大工、取付工、配管工、そして見習工など、タイタニック建造に携わったベルファストの職人たちの息吹がいまだに感じられます。その中には含まれていたのが「ギャランティーグループ」と呼ばれた職人たちです。しかし、その旅は祝賀会から大惨事へと変貌を遂げ、タイタニック号とともに終わりを告げたのです。
ここの構成は実にドラマチックだ…ベルファストが果たした特殊な役割に関わるまったく別の次元が存在している
ジェームズ・キャメロン、映画『タイタニック』監督
トンプソン・ドックの目前に広がるのが、壮大な貝殻のようにきらめく「タイタニック・ベルファスト」です。9つのギャラリーが広大なスケールで、船の建造から悲劇の沈没までの物語を余すところなく伝えています。ガントリークレーン体験、海底シネマショー、再現された客室をお楽しみください。
タイタニック・ベルファストでのアフタヌーンティー
日曜日にここを訪れる予定なら、ぜひ有名な大階段のレプリカ横で楽しめるアフタヌーンティーを予約して、旅の最後を締めくくりましょう。当時の制服を着たスタッフ、タイタニック号の航海に着想を得た食事の数々、ジャズバンドによる当時の楽曲の演奏など、最高の体験が待っています。
タイタニック・ベルファスト
単なる夢にすぎなかったタイタニック号が設計図に描き出された旧製図室(現在はタイタニック・ホテル・ベルファストに改装)を見学したり、ハミルトン・ドックではホワイト・スターライン社で唯一現存する船であるSSノマディック号に乗船することもできます。夢の船タイタニック号の連絡船として建造されたこの船は、ホワイト・スターライン社が上質で豪華だったエドワード朝時代の面影を随所に残しています。
この20世紀初頭の海洋時代を彷彿とさせるのがHMSキャロライン号です。この船は第一次世界大戦の軽巡洋艦で、1916年のユトランド沖海戦に参加した艦艇で現存する最後の一隻です。ベルファストのタイタニック・クォーターにあるこの船には、乗組員たちがまだ乗船してるかのように忠実に再現されたキャビンがあり、乗組員のガイドによる興味深い体験には、当時の日誌に書かれた記録や直接の証言から得られたたくさんの話が盛り込まれています。
HMSキャロライン号の隣には、タイタニック・ドック&ポンプハウスがあります。かつてこの巨大定期船を収容していたこのドライドックの大きさは、1912年の最初で最後となった航海前夜にタイタニック号が停泊していた場所まで降りてみないと実感できないでしょう。
HMSキャロライン号、タイタニック・クォーター
ベルファスト市庁舎のタイタニック号記念ステンドグラス
タイタニックの物語を、その故郷であるベルファストの住人よりもよく知る人がいるでしょうか? きっといないはずです。ベルファストのタイタニックツアーガイドは、タイタニック号の建造中、さらには建造後の時代を生きた先祖から伝え聞いた話など、タイタニック号とは他の追随を許さないつながりを持っています。タイタニック号と運命をともにした技師のひ孫に当たるスージー・ミラーさんが催行するタイタニック・ウォーキング・ツアーとタイタニック・ツアーズ・ベルファストは、そのほんの一例です。また、ベルファストの海洋遺産と産業の変化し続ける豊かな歴史を伝えるラガン・ボート・カンパニーのガイド付きボートツアーに参加することもできます。
ここを出航したとき、あの船は万事順調だった
ベルファストで耳にした声
アルスター民族交通博物館では、タイタニックの建造、航海、および最終的な沈没を描く常設展示だけでなく、ベルファストの交通ブームの真実にも迫ります。エドワード朝時代のベルファストに時計を巻き戻し、ベルファスト湾を望む170エーカーの博物館敷地を散策してみましょう。
タイタニック・メモリアルガーデン、ベルファスト
タイタニック・メモリアルガーデンは、1912年のRMSタイタニック号で亡くなった1,512人を記念する庭園です。記念碑の台座には、RMSタイタニック号で亡くなった1,512人の名前がアルファベット順に記された15枚のブロンズプレートが埋め込まれています。また、庭園の花々は沈思熟考し平穏と安らぎを感じられるように選ばれています。
タイタニック:飲食と宿泊
パブ「ロビンソン」のタイタニック号コレクションはとてもユニークで、店内はまるで博物館の中を歩き回っているかのようです。タイタニック号の客室係のバッジ、記念の宝石箱、海面に浮かぶタイタニック号の残骸から見つけ出されたと言われる人形フィロメナなど、目を見張るような品々が並んでいます。
ライアン・ハウス、ベルファスト