アイルランド伝統のクリスマス

冷たい海に果敢に飛び込む寒中水泳から、炉辺でのホットウイスキーまで、アイルランドのクリスマスの伝統は、変わったものから歴史あるものまでさまざまです。

アイルランドのクリスマスは、他の国とはちょっと違います。たとえば1月6日の公現日は、「リトル・クリスマス」または「女性のクリスマス」(女性は外出を楽しみ、男性は家事に励む日)と呼ばれます。クリスマスイブには窓辺にキャンドルを飾ります。そして英語で「メリー・クリスマス」、アイルランド語で「“Nollaig Shona Duit(ノリグ・ホナ・デッチ)」、アルスター・スコッツ語で「Blythe Yuletide(ブライス・ユールタイド)」とお祝いの言葉をかけあうのです。おもしろいでしょう!?

お気に召しましたか? では、クリスマスの心を伝える、アイルランドらしい伝統をいくつかご紹介しましょう。

伝統その1:

「フェアリーテール・オブ・ニューヨーク(ニューヨークの夢)」がそこら中で流れている

「オールタイム・ベスト・クリスマス・ソング」と呼ばれる「フェアリーテール・オブ・ニューヨーク(ニューヨークの夢)」を、アイルランドではクリスマスのあいだ中どこに行っても聴くことができます。ほろ苦い歌詞、ザ・ポーグスのシェイン・マガウアンのぶっきらぼうなボーカル、デュエットした故カースティ・マッコールの歌声は、音楽史に永遠に刻まれました。この曲が聴けないクリスマスは、クリスマスではありません。

フォークミュージックやトラッドミュージックに興味がある方には、12月こそアイルランドで過ごすべきシーズン。幻想的なイルミネーション、燃え盛る暖炉、クリーミーなビール。 伝統的なアイリッシュパブで音楽の夕べを堪能するには、どれも欠かせません。ダブリンの伝説的なミュージックパブ、コブルストーンでは、週に7回のトラッドミュージックのセッションが楽しめます。バリーキャッスルのハウス・オブ・マクドネル(アントリム州)に足を運べば、19世紀半ばに造られた当時のままのインテリアと、素晴らしい音楽を一度に味わえます。

伝統その2:

クリスマスの寒中水泳

アイルランド人ジャーナリストのファーガル・キーンはかつてクリスマスの寒中水泳を体験し、こんな風に記しました。「北極さながらの寒さに耐えるに値する、素晴らしい達成感を味わえる」 クリスマスにはアイルランドの島中で、数千人の猛者が海岸に小走りに駆け寄り、海に飛び込む姿を見ることができます。フリースで全身をくるんだ見物人には、大変愉快な光景と言えるでしょう。そんなクリスマスの寒中水泳は、実はアイルランド有数の伝統行事で、参加者の多くは募金集めの一環として挑戦しているのです。

クリスマスをアイルランドで過ごせなかったとしても、ご心配なく。アイルランドというコミュニティの一員として、この国の人びとは独特の関係を水と築いており、まさに一年中、海水浴場で泳いでいるからです。果敢に海に飛び込む人たちの姿は、次の絶景スポットで見られます(自分で飛び込むのもアリですよ)。ダブリン州サンディコーブの40フィートにおよぶビーチ(付近にはジェイムズ・ジョイス・ミュージアムもあります)、ウォーターフォード州ギラミンコーブ、ロンドンデリー州ポートスチュワートにあるポートナハップルの天然のシープール。

伝統その3:

冬の温かいお楽しみ

『エスクァイア』誌によると、「一瞬にしてくつろげる飲み物として、ホット・アイリッシュウイスキー・パンチに勝るものはまずない」そうです。ウイスキー、レモン、クローブ、お好みで少量のブラウンシュガーを使ったこの飲み物は、体の中から温めてくれる逸品。昔からホットウイスキーは、1年で最も寒い数カ月間に愛されてきました。クローブの香りも、クリスマス気分を高めてくれます。

お気に召しましたか? 冬の温かいお楽しみを味わうのに、ぴったりの場所を3つご紹介しましょう。

1. アントリム州のブッシュミルズ・インでは、アイリッシュウイスキーのブッシュミルズを使ったホットウイスキーがおすすめです。

2. 『ニューヨーク・タイムズ』紙のロージー・シャープは、アイリッシュウイスキーのパディを使ったホットウイスキーがお気に入り。「ほかにはない、フルーティでぴりりとしたフレーバーが楽しめるから」だそう。アン・バウロン(コーク州)でお試しください。

3. 海山でのウォーキングを楽しんだ後のホットウイスキーは格別です。炉辺でくつろぐ前にぜひ、外に出て、アイルランドの新鮮な空気を味わいましょう。ベルファストのクラウン・リカー・サルーンでの一杯も、ケイブヒルの頂上までハイキングしてからのほうがずっと美味ですよ。

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伝統その4:

スパイスドビーフ

アイルランドの究極のクリスマスメニューであるスパイスドビーフ。中でもコーク州のレシピは人びとに深く愛されています。砂糖、スパイス、ベリー類と共に調理されるスパイスドビーフは、数世紀前に歴史をさかのぼることができます。当時はこの調理法で肉を保存するのが目的でした。現在でも伝統レシピは残っており、クリスマス・シーズンともなればアイルランド中の家庭のディナーテーブルに並びます。コーク州のイングリッシュ・マーケットにある有名なトム・ダーカンのお店で伝説のスパイスドビーフを楽しむもよし。同じコーク州のマッカーシーズ・オブ・カンタークでは、サイダー・スパイスドビーフがおすすめです。

伝統その5:

ヒイラギ飾ろう

ドアにヒイラギのリースを飾るクリスマスの伝統は、アイルランドが起源だと考えられています。12月になると島中でヒイラギが繁茂するためです。近年では、誰もがヒイラギのリースを飾るようになりました。島の至るところで開かれるクリスマスフェアで、伝統的なクリスマスリース作りを楽しむこともできます。

1月6日のリトル・クリスマスの翌日、アイルランド中のツリーが片付けられてしまうまで、すべての人びとのクリスマスと新年に平和と幸福が訪れるよう、アイルランドの全国民よりお祈り申し上げます。

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